> 常時SSL化の設定をしたが、
は、マニュアルページ( https://www.xserver.ne.jp/manual/man_server_fullssl.php )にある記述を、サーバーパネルの「.htaccess編集」から追加した、ということでしょうか。
そのうえで、
> httpのページが開いてしまう。
とは、添付画像に記載されている「下層フォルダにあるWordPressサイト」にアクセスしても、自動的にhttpsに転送されることはなく、httpのページが開き、「保護されていない通信」などのメッセージが表示されてしまう、ということでしょうか。
この場合、「ファイルマネージャ(ファイル管理)」機能を利用して、下層フォルダである
/sylaris-shop.net/public_html/s/
にある「.htaccess」の先頭に、「常時SSL化のための記述(マニュアルページの 3. に記載されている3行の記述)」を追加することで、うまく動作するようになると思います。
■具体的な手順
1.ファイルマネージャにアクセスします。
▼マニュアルページ
https://www.xserver.ne.jp/manual/man_tool_file.php
※個人的には、「XServerアカウント」にある「ファイル管理」ボタンからアクセスするほうが簡単だと思っています。
2.ファイルマネージャに接続すると、画面の左側に「サーバー上のフォルダ構造」が表示されます。
この部分から「sylaris-shop.net」フォルダ→「public_html」フォルダ→「s」フォルダへと、順番に移動していきます。
画面右側、青い帯の直下ぐらいにある「現在のフォルダを示している箇所」が「フォルダのアイコン > sylaris-shop.net > public_html > s」となっていれば、フォルダの移動は完了です。
3.画面の右側で、「.htaccess」を選択し、画面の上部にある青い帯メニューから「編集」をクリックします。
.htaccessファイルを編集する画面が出てきます。
4.編集画面において、先頭に数行の空白行を作ったうえで、
https://www.xserver.ne.jp/manual/man_server_fullssl.php
の手順「3.」にある「常時SSL化のための3行の記述」を、確保した空白行の部分に追加します。
※言い換えると、マニュアルページにある常時SSL化のための記述を、.htaccessの先頭に追加する、ということです。
5.この状態でファイルマネージャの「更新」ボタンを押します。.htaccessの内容が上書きされます。
6.「5.」まで完了したのち、いったんWebブラウザを終了し、再度Webブラウザを起動させたうえで、WordPressサイトにアクセスしてみてください。 http:// からはじまるURLにアクセスしたとき、 https:// から始まるURLに自動的にリダイレクトされるようになると思います。
■補足説明など
・サーバーパネルの「.htaccess編集」で設定した内容は、ドメイン直下の「.htaccess」ファイルに書き込まれます。
・それとは別に、「下層フォルダ」にWordPressをインストールした場合、下層フォルダにも.htaccessファイルが生成され、WordPress固有の記述が書き込まれます。
・言い換えると、「ドメイン直下」と「下層フォルダ」にそれぞれ「別の.htaccessファイル」が存在する状態になります。
・.htaccessファイルは「下層フォルダ」に対しても有効ですが、アクセスしたフォルダまでに2つの有効な.htaccessファイルが存在する場合、
「アクセスしたフォルダにある.htaccess」が優先して処理され、「ドメイン直下に設置した.htaccess」はあとから処理することになります。
・WordPressのインストールに際して設置された.htaccessのなかには、「以後の処理をスキップする」といった記述も含まれます。
・そのため、下層フォルダのWordPressにアクセスした場合、「WordPressのインストールに際して設置された、下層フォルダの.htaccessによる処理」がまず実行され、そのなかで「以後の処理をスキップする」ことにより、ドメイン直下に設置した「常時SSL化のための処理」が実行されないことがあります。
・このような挙動を解消するためには、「下層フォルダの.htaccess」のなかで、「WordPress関連の処理よりも先」に、常時SSL化のための処理を実行する必要があります。この作業が、上述の「具体的な手順」にあたります。